御岳山のケーブルカーに併行して、都道201号線(十里木御嶽停車場線)が通っています。 この区間は一般車通行止めで、急勾配のつづら折りが続く軽自動車幅の1車線道路です。
ケーブルカーは424mの標高差を平均勾配22度で6分で登りますが、都道を歩いて登ると1時間20分程度かかるため、下りのみを歩く人が多いようです。
〔目次〕
ケーブルカーと併行するつづら折りの都道
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
御岳山ケーブルカー併行区間の概要
御岳山ケーブルカー併行区間(青色)
図表出典〕日の出町HPを当サイト加工
https://www.town.hinode.tokyo.jp/cmsfiles/contents/0000000/425/H_hiking_03.pdf
都道201号線(十里木御嶽停車場線)の御岳山ケーブルカーと併行する区間(青色)は、御岳山上のケーブルカー御岳山駅から武蔵御嶽神社を結ぶ都道(赤色)から分岐して、ケーブルカーの滝本駅で車道(紺色)に接続する都道です。
この区間は一般車通行止めで、急勾配のつづら折りが続く軽自動車幅の1車線道路です。
ケーブルカーは424mの標高差を平均勾配22度で6分で登りますが、都道を歩いて登ると1時間20分程度かかるため、下りのみを歩く人が多いようです。 都道の途中には、昔名とその由来を記した説明版などがあります。
御岳登山鉄道御岳山駅からのアプローチ
御岳登山鉄道の御岳駅から武蔵御嶽神社に向かう道路を歩いて5分ぐらいの御岳ビジターセンターの手前に、ケーブルカーと併行して御岳山を降りる都道201号線(十里木御嶽停車場線)が取り付いています。 分岐部に「滝本駅 2.8km JR御岳駅 5.7km」という指導標が建っています。
御岳山駅側から見た滝本駅に下る都道との合流部
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
武蔵御嶽神社側から見た滝本駅に下る都道の分岐部
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
御岳山ケーブルカー併行区間
つづら折りの始まり
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
ケーブルカー併行区間の都道201号線は、すれ違いに使える待避所の数も少ない軽自動車幅の舗装道で、つづら折りの急坂の連続です。
道上、道下ともに石垣が多く、局所的な改良を続けて現況に至った道路で、つづら折りの拡幅跡などが見られます。 道路の両側は江戸時代初期に整備された杉並木が巨木となっていて、夏は太陽の光を遮ってくれます。
待避所
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
つづら折りの拡幅跡
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
昔名と由来の説明版
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
併行区間の中間ぐらいの地点で、ケーブルカーの中の茶屋橋梁が都道をまたぎます。
道の途中には、関東ふれあいの道の指導標や昔名の由来の説明などがあり、ケーブルカーの中の茶屋橋梁付近には、昔、茶屋があったため「なかみせ」と言われていたなどの解説がされています。
ハイカーの他に、地元の四輪駆動の軽自動車やオートバイが通ります。
御岳山ケーブルカー併行区間の概況
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
ケーブルカーの中の茶屋橋梁
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
道路改良の歴史
旧道(左側)と現在の都道(右側)
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
もともとの道路は、右の写真のような人や馬が通る道で、途中には馬を休ませる「うまたてば」と言う場所もあったそうです。 地元の方のお話では、40年ぐらい前には索道が設けられていて、荷物は索道で宿坊街にあげていたそうです。
不整地走行車が使われるようになると索道が撤去され、平成12〜13年頃からは四輪駆動の軽自動車で登れるようになり、平成15〜16年頃にはスイッチバックをしないで登れるようになったそうです。
御岳登山鉄道滝本駅付近
ケーブルカーの滝本駅前を左に曲がり禊橋(みそぎはし)を渡った先に御岳山住民用の駐車場と鳥居があります。 鳥居の先に『車両進入禁止 一般車両は乗入れできません。(指定車両及び居住車両を除く)』という看板があり、この先は一般車両は通れません。
禊橋とケーブルカー併行区間の入口
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
車両進入禁止の看板
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
御岳登山鉄道滝本駅へのアプローチ
ケーブルカー滝本橋梁下
突き当たりの左が御岳山への道で右が滝本駅
写真出典〕当サイト撮影(H30.8)
ケーブルカーの滝本駅の約0.2km手前にケーブル下バス停があり、JR青梅線御嶽駅からの路線バスが1時間に1〜2本運行されています。
ケーブルカーの滝本橋梁の手前には大型バスの転回場が設けられていて、橋梁の先は、左に御岳山への道が、右に滝本駅と一般車用の駐車場があります。