放射第23号線は港区の表参道交差点から杉並区と武蔵野市との境に至る都市計画道路です。 表参道や井の頭通りなどからなり、都心側は4～6車線で整備されていて、郊外側は整備中の区間などがあります。
〔目次〕
放射第23号線（区市境の終点付近）
写真出典〕当サイト撮影（R4.6）
放射第23号線の概要
| 現道 | 主要地点 |
|---|---|
| 放射第23号線 起点（港区北青山三丁目） | 表参道交差点 |
| 都道413号表参道等 | 神宮前交差点 |
| 井の頭通り（1） | 代々木公園交番前交差点 富ヶ谷交差点 大山交差点 |
| 未供用 | 大原二丁目交差点 |
| 井の頭通り（2） | 松原和泉陸橋 高井戸北陸橋 |
| 放射第23号線 終点（杉並区松庵一丁目） | 区市境 |
放射第23号線は、港区の放射第4号線（青山通り、国道246号）の表参道交差点から、杉並区の武蔵野市境に至る延長12.1kmの都市計画道路です 1) 。
放射第23号線の都心側は表参道等で往復4～6車線で整備されています。
郊外側の井の頭通りの区間は、往復4車線で整備されている区間がある一方、拡幅事業中の区間や新道を整備している区間、都市計画幅員に満たない区間、車線幅が狭い4車線道路の区間などがあります。
1） 港区 都市計画概要、 世田谷区 都市計画概要
記載の都市計画道路の整備状況等は、記事作成時に資料から読み取った概況です。 正確な情報が必要な場合は、都市計画の部署等に問い合わせて下さい。
路線の案内図
※ 縮小や拡大ができる路線の案内図です。 マーカーにマウスを置いたり、画面にタッチすると、交差点名等が表示されます。
※ ブラウザや携帯によっては案内図が表示されないこともあります。
放射第23号線の整備の概況
都道413号表参道等の区間
放射第23号線起点、放射第4号線交点 （表参道交差点）
落枝注意喚起
放射第23号線の起点は港区の放射第4号線（青山通り、国道246号）の表参道交差点です。
表参道交差点からの放射第23号線は都道413号線（赤坂杉並線、表参道）で、JR山手線交点の手前までは代表計画幅員36ｍで概ね往復6車線で整備されています。
環状第5の1号線交点 （神宮前交差点）
環状第5の1号線（明治通り、都道305号線）が神宮前交差点で交差します。
神宮前交差点の先のJR山手線交点から代々木公園交番前交差点までは、計画幅員が26～36ｍと変化するものの往復4～6車線で整備されています。
井の頭通りの区間（1）
補助第53号線交点 （代々木公園交番前交差点）
補助第53号線（井ノ頭通り、都道413号線、渋谷区道）が代々木公園交番前交差点で交差します。
代々木公園交番前交差点からの放射第23号線は井ノ頭通り（都道413号線）で、富ヶ谷交差点までは代表計画幅員33ｍで往復5～6車線で整備されています。
環状第6号線交点 （富ヶ谷交差点）
環状第6号線（山手通り、都道317号線）が富ヶ谷交差点で交差します。
富ヶ谷交差点からは大山交差点までは代表計画幅員25ｍで、往復4車線で整備されています。
補助第26号線交点 （大山交差点）
補助第26号線（都道420号鮫洲大山線）が大山交差点で交差します。
大山交差点から大原二丁目交差点までは代表計画幅員25ｍですが、従前は幅員7～9ｍ程度の往復2車線だったところ、街路事業（放射第23号線 北沢）が行われています。
放射第23号線（北沢）街路事業
大山交差点から北沢中前交差点（世田谷区道交点）までの延長595ｍは、放射第23号線（北沢）として現道幅員7～9ｍ程度から計画幅員25ｍ（車道幅員17ｍ、往復4車線、両側歩道4ｍ）～28ｍへの拡幅が行われています。
放射第23号線（北沢）は平成3年（1991）6月に街路事業の認可を得て事業が進められ、令和7年（2025）11月に4車線で交通開放されました 1) 2) 。
1) 東京都市計画道路放射第23号線（世田谷区北沢四丁目～北沢五丁目）（令和3年度第4回事業評価委員会）
2) 放射第23号線（井ノ頭通り）4車線交通開放のお知らせ（東京都第二建設事務所）
未供用の区間
環状第7号線交点 （大原二丁目交差点）
環状第7号線（環七通り、都道318号線）が大原二丁目交差点で交差します。
大原二丁目交差点から松原和泉陸橋の先までは代表計画幅員25ｍで井の頭通りとは違うルートで都市計画決定されていて、街路事業（放射第23号線 松原）が行われています。
放射第23号線（松原）街路事業
大原二丁目交差点から松原和泉陸橋の先までの延長1,005ｍは、放射第23号線（松原）として、現道（幅員7ｍ程度）とは異なるルートで計画幅員25～33ｍ（車道幅員16.5～24.5ｍ、両側歩道4.25ｍ）の街路整備が行われています。
放射第23号線（松原）は平成27年（2015）12月に街路事業の認可を得て、用地取得が進められています 1) 2) 。
現道の状況は（井の頭通り ＞ 環七通り交点～甲州街道交点）を参照。
1) 事業のあらまし(放23(松原))（第二建設事務所 道路の整備）
2) 東京都市計画道路放射第23号線（世田谷区大原二丁目～杉並区和泉二丁目）（令和6年度第3回事業評価委員会）
3) 放射第23号線事業認可取消請求事件判決（令和2年2月27日東京地判、裁判例検索）
4) 東京都市計画道路事業 放射第23号線（世田谷区大原二丁目～杉並区和泉二丁目）の様子 2025年7月26日撮影（再開発調査兵団）
事業（松原）の用地取得状況
写真出典〕当サイト撮影（R7.7）
京王電鉄京王線（笹塚駅～仙川駅間）連続立体交差事業
京王線の笹塚駅から代田橋駅を経て仙川駅までの区間で、平成26年（2014）2月から連続立体交差事業が進められています 1) 2) 。
1) 京王電鉄京王線（笹塚駅～仙川駅間）連続立体交差事業（東京都建設局）
2) 京王電鉄京王線（笹塚駅～仙川駅間）連続立体交差事業（京王電鉄株式会社）
井の頭通りの区間（2）
放射第5号線交点 （松原和泉陸橋）
放射第5号線（甲州街道、国道20号）が松原交差点の上を松原和泉陸橋で越えます。
松原和泉陸橋の先から高井戸北陸橋までは代表計画幅員25ｍですが、現道は幅員12～20ｍ程度の往復2～4車線です。 松原和泉陸橋付近は優先整備路線になっています。
環状第8号線交点 （高井戸北陸橋）
環状第8号線（環八通り、都道311号線）が環八井の頭交差点の上を高井戸北陸橋で越えます。
高井戸北陸橋からは井ノ頭通り（都道7号線）となり、区市境までは代表計画幅員14.5ｍで、車線幅の狭い往復4車線で整備されています。
放射第23号線終点、武蔵野3・4・3接続点 （区市境）
放射第23号線の終点は杉並区と武蔵野市の境となる武蔵野3・4・3号線との接続点です。