都道205号

水根本宿線 点線都道現況詳細

(東京都奥多摩町、檜原村)

 都道205号水根本宿線の点線都道区間は、奥多摩町の小河内ダムの堤体上で多摩川を渡り、湖岸に整備された奥多摩湖いこいの路を経て、尾根を登り小河内峠を経由して檜原村の藤倉に降りる道で、歩いて4時間程度の道です。 檜原村側には、幅1mぐらいのコンクリート舗装がされた徒歩道もあります。

水根本宿線の点線都道の概要

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水根本宿線の点線都道の概要

地図出典〕檜原村観光協会HPを当サイトで加工

http://hinohara-kankou.jp/wp-content/uploads/2016/05/map_hiking_guide.pdf

 都道205号水根本宿線の自動車交通不能区間は、奥多摩町の小河内ダムの堤体上で多摩川を渡り、湖岸に整備された奥多摩湖いこいの路を経て、尾根を登り小河内峠を経由して檜原村の藤倉に降りる道です。

 奥多摩町の奥多摩湖バス停から檜原村の藤倉バス停まで、4時間程度の登山道です。 小河内峠に上らず、小河内ダムから奥多摩湖いこいの路を経て、留浦浮橋(ドラム缶橋)にでる場合は、4時間のハイキングコースになります。

 檜原村側には、幅1mぐらいでコンクリート舗装をされた道があります。

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水根本宿線点線都道の奥多摩町側のルート

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

表−水根本宿線(点線都道)の主な交差道路等
主な交差道路 交差点名
奥多摩町側車道終端 小河内(おごうち)ダムゲート
小河内ダム堤体上 0.6km
奥多摩湖いこいの路 2.9km
いこいの路2.9KP
登山道 登り1時間半
小河内峠
陣馬尾根経由の登山道と分岐 登山道、徒歩道 登り1時間50分、下り1時間30分
猿江集落への道と分岐
檜原村側車道終端
舗装道 0.6km
藤倉バス停

小河内ダムの堤体上

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ダム上の水根本宿線

図表出典〕東京都第二水道拡張事業誌後編P.100を当サイトで加工

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建設時のダムの堤頂

図表出典〕東京都第二水道拡張事業誌後編P.133

 都道205号水根本宿線の奥多摩町側の自動車交通可能区間は、青梅街道との交差点から小河内ダムまでの0.5kmです。 小河内ダムの入口に門があり、管理用車両やダムの見学者は通れますが、一般車は通行止になっています。

 小河内ダムの入り口には奥多摩湖バス停があり、JR青梅線奥多摩駅を結ぶバスが1時間に1〜2本、運行されています。

 都道205号水根本宿線は、小河内ダムの余水吐やダム堤体の上を通って、多摩川を対岸に渡ります。 ダムの上は、歩道のある2車線道路の仕様で整備されていて、ダムの展望塔などがあるため観光客で賑わっています。

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水根本宿線の自動車通行不能区間の起点

写真出典〕当サイト撮影(H30.9)

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小河内ダム堤体上の水根本宿線

写真出典〕当サイト撮影(H30.9)

奥多摩湖いこいの路

 東京都水道局が、奥多摩湖の青梅街道の対岸の湖畔に延長12kmの『奥多摩湖いこいの路』という散策路を整備しています。 ダムサイトから2.9kmは都道205号水根本宿線が奥多摩湖いこいの路に重複します。

 ダムサイトから2kmは車が通れる非舗装道で、その先は徒歩道になっています。

 奥多摩湖いこいの路は、全長12kmの散策路でダムサイトから山のふるさと村を繋いでいます。 山のふるさと村から麦山(むぎやま)浮橋(ドラム缶橋)までの間は東京都環境局が整備した2.5kmの『湖畔の小道』があり、ダムサイトから麦山浮橋までの15kmを4時間で歩ける整備された散策路になっています。

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ダムサイト〜2KP区間の概況

写真出典〕当サイト撮影(H28.11)

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2KP〜山のふるさと村の概況

写真出典〕当サイト撮影(H28.11)

奥多摩湖〜小河内峠

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峠への登り口

写真出典〕当サイト撮影(H28.11)

 この先は登山の準備をして自己責任で通るルートです。

 奥多摩湖いこいの路から小河内峠へ上る登山道の登り口は2つあり、両方の登り口ともに『至 小河内峠』という指導標が建っています。 水窪沢の奥のダムサイトから2KPの登り口はつづら折りの急な登りです。 大平尾根の先のダムサイトから2.9KPの登り口が都道205号水根本宿線のルートに近いです。 

 湖畔から小河内峠までは標高差510mを1時間半で登る道です。

 尾根に登るまでは、斜面の中の道を登ります。 尾根に登ると、『清八新道』と呼ばれる防火帯で開けた中を歩くなだらかな道になります。

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尾根に登るまでの道の概況

写真出典〕当サイト撮影(H28.11)

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清八新道の概況

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 尾根道の途中で、奥多摩湖いこいの路2KPから登ってきた道と合流します。

 小河内峠の手前0.5kmからは、標高差170mを登る急な登りとなります。

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水根沢からのルートと大平尾根からのルートの合流点

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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上から見た小河内峠手前の急な登り

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

小河内峠直近のルート

 地図には、小河内峠の手前0.5kmから2つのルートが描かれています。

 一つのルートは、尾根筋から逸れて直接、小河内峠に向かうルートです。 このルートは分岐点にも小河内峠にもルートを示すプレートがあり、こちらの道の方が利用者が多いようです。

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小河内峠直近の2つのルート

地図出典〕檜原村観光協会HPを当サイトで加工

http://hinohara-kankou.jp/wp-content/uploads/2016/05/map_hiking_guide.pdf

 二つ目のルートは、尾根を真っすぐに登り、縦走路で小河内峠に至るルートで、地理院地図ではこの道に都道表示がされています。 このルートには指導標などはありませんでした。 尾根筋は急坂ですが防火帯として開けています。 上まで登ると『水根山1040m』と表示された地点に出ます。 ここからなだらかな登山道を0.4km進むと小河内峠に出られます。

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正面が尾根を直登する道で、左が小河内峠への道

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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小河内峠への道を示すプレート

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

小河内峠

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小河内峠

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 小河内峠(おごうちとうげ)で、惣岳山(そうがくさん)や御前山(ごぜんやま)から月夜見山(つきよみさん)や三頭山(みとうさん)を結ぶ奥多摩主脈縦走路と交差します。 

 奥多摩町側からきた都道205号水根本宿線が接続する小河内峠の西側の指導標には『月夜見第二駐車場1.7km』『奥多摩主脈縦走路 御前山2.3km 惣岳山1.7km』『おくたまこ』と表示されています。

 檜原村側に降りる都道205号水根本宿線が接続する小河内峠の東側の指導標には、水根本宿線が『陣馬尾根 桧原村藤原バス停3.3km』、縦走路が『奥多摩主脈縦走路 御前山2.3km 惣岳山1.7km』となっています。

 また、奥多摩湖側の土地の多くは、水道局の水源林となっているため、分水嶺に沿って水道局の用地境界標が多く埋まっています。

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奥多摩湖への道を示す指導標

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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小河内峠(正面が惣岳山への縦走路で右が水根本宿線)

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

小河内峠〜檜原村側車道終端

 小河内峠から檜原村の車道終端までは、標高差560mを登り1時間50分、下り1時間30分で下る登山道です。 車道終端側はコンクリート舗装の徒歩道です。

 小河内峠〜陣馬尾根登山道分岐〜猿江分岐

 小河内峠から檜原村側車道終端に向けて猿江分岐までの間は、標高差310mを降りる登山道です。 途中に『中之平遺跡』があります。

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徒歩道の概況

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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土砂堆積箇所

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

中之平遺跡

 小河内峠から1.5km程度の標高950m地点の都道脇に中之平遺跡があります。

 7000〜8000年前の早期縄文遺跡で、東京都で一番標高が高い遺跡です。 4箇所の竪穴式住居跡や復元可能な土器、猟に使う黒曜石の石鏃などが発掘されています 1)

 1) 檜原村史、同編纂委員会、1981、P.186〜188

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中之平遺跡

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 陣馬尾根の登山道との分岐
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陣馬尾根経由の登山道(左)と都道(右)の分岐点

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 中之平遺跡の先の分岐点で、陣馬尾根を歩く登山道と尾根の中腹を進む都道205号水根本宿線が分岐します。

 分岐点の指導標は、陣馬尾根を経て藤倉バス停に至る登山道が『藤原1.7km』、藤倉バス停に至る都道が『猿江』、手前が『小河内峠1.6km』となっています。

陣馬尾根経由の登山道

 檜原村側の車道終端から小河内峠の手前までは、陣馬尾根を歩く登山道と都道205号水根本宿線が併行しています。 ハイキングコースマップなどで紹介されているのは、陣馬尾根経由の登山道です。

 コンクリート舗装の徒歩道

 猿江集落への分岐点
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橋の密集地と猿江集落への道(左)の分岐(藤倉側から)

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 猿江集落への分岐付近に橋の密集地があり、都道205号水根本宿線には4橋がかかっています。 ここからはコンクリート舗装がされ、道路が管理する街灯も設置されています。 水根本宿線の橋にはテプラで猿江橋、稲荷橋、菅野橋、上沢橋と表示されていました。

 猿江集落に向かう徒歩道もコンクリート舗装をされていて、水色の橋がかけられています。

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上が水根本宿線の橋、下が猿江集落への道の橋

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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橋名板♪

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 コンクリート舗装道の現況
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街灯の管理票

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 猿江集落への分岐点から檜原村側の車道終端までは、幅1mぐらいのコンクリート舗装の徒歩道になります。

 この区間は標高差260mを下る徒歩道で、土留や沢を渡る小橋、道路が管理している街灯などがあります。 前はオートバイなどが通っていたようですが、現在は路上は落ち葉に埋もれ落枝や石などが散乱している箇所もあるような状況でした。 沿道には住宅や作業小屋、住居跡などが点在しています。

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コンクリート舗装の徒歩道の概況

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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道上に石垣が積まれた住居跡

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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集落への分岐道(左)

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

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道下に整備された石積み

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 檜原村福祉モノレール

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猿江分岐付近の檜原村福祉モノレールとの交差

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 檜原村では、かつてのメインストリートであった尾根道沿いの自動車が入れる道路がない家の交通を確保するため、福祉モノレールを整備しています。 福祉モノレールの猿江線は延長2.4kmで都道205号水根本宿線のコンクリート舗装の徒歩道と併行するルートを通っています。

 檜原村福祉モノレールについては、『檜原村福祉モノレール』に記載しています。

檜原村側のアプローチ

 藤倉バス停

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藤倉バス停

写真出典〕当サイト撮影(H30.9)

 藤倉バス停までは、JR五日市線の武蔵五日市駅からのバスが平日12本、土日9本運行されています。

 藤倉バス停付近で2本の村道が接続しています。 バス停があるのは、モノレールで尾根に登って見学できる重要文化財小林家住宅などに向かう村道第67号総角沢線です。 都道を左折すると村道第70号倉掛線になります。 都道はつづら折りでバス停の上に戻ってくるので、その間を繋ぐ階段がバス停の前にあります。

 車道終端

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車道終端、左がコンクリート舗装の徒歩道

写真出典〕当サイト撮影(H30.8)

 都道205号水根本宿線はバス停の先0.6kmの藤倉小学校跡までは、平均勾配10%程度の急坂の1車線の道路です。

 途中の春日神社前で重要文化財小林家住宅や陣馬尾根を経由して小河内峠に向かう山道が接続しています。 宮前橋を渡った先の藤倉小学校跡付近で車道は終端となっていて、終端直前の左に降りるコンクリート舗装の道が点線都道です。