都道516号、神奈川県道516号浅川相模湖線

点線都道 現況詳細

(東京都八王子市、神奈川県相模原市緑区)

 浅川相模湖線の小仏峠付近の2.7kmは自動車の通行ができない徒歩道です。 このルートは、古くは甲州古道と言われ、東京と山梨を結ぶ幹線道路でした。 現在はハイキング道として整備されています。

浅川相模湖線点線区間の概要

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浅川相模湖線の自動車交通可能区間(赤線)と不能区間(赤点線)

図表出典〕相模湖周辺観光ガイドマップを当サイトで加工

https://www.sagamiko.info/map_pdf/map2012_001.pdf

 都県道516号浅川相模湖線の小仏峠(こぼとけとうげ)付近の2.7kmは自動車の通行ができない徒歩道です。

 このルートは甲州古道と言われ、明治21年(1888)に現在の国道20号が南側の大垂水峠(おおたるみとうげ)を経由するルートに付け替えられるまでは、東京と山梨を結ぶ幹線道路でした。

 現在、自動車交通不能区間はハイキング道として整備され、八王子市側の小仏バス停から相模原市側の底沢(そこさわ)バス停まで、2時間程度で歩けます。 小仏峠には明治天皇の行幸にあたり休憩したことを記念する碑が建っているほか、高尾山から景信山(かげのぶやま)に至る登山道と交差しています。

甲州街道(都県境)の整備と甲州古道

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明治天皇小仏峠御小休所碑

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 現在の甲州街道は大垂水峠(おおたるみとうげ)で東京都と神奈川県の都県境を越えていますが、江戸時代に甲州道中として整備されたのは、現在の小仏峠を通る都県道516号浅川相模湖線のルートでした。

 明治13年(1880)に甲州・東山道を巡幸された明治天皇は、小仏小休所までは馬車で来て、輿(こし)に乗り換えて小仏峠を越えました。 峠には天皇が休憩されたことを記念する碑が建っています。

 江戸時代の甲州街道のルートがハイキングコース「甲州古道」として整備され、現地に指導標が整備され、観光協会がマップを作るなどしています。 ハイキングコースのルートと都県道516号浅川相模湖線は、八王子市側の車道部と、小仏峠をはさむ自動車交通不能区間で一致しています。

 また、小仏峠から相模原市側の車道終端までは、自然公園歩道である東海自然歩道として指導標などが整備されています。

八王子市側のアプローチ

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小仏バス停

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 八王子市側の車道終端の1.5km手前に、小仏バス停があります。 JR中央線の高尾駅北口からのバスが平日は1時間に1本、土日は20分から1時間に1本程度運行されています。 バス停にはトイレや観光地図などが整備されています。

 車道終端の手前には登山者用の駐車場が設けられています。

八王子市側車道終端〜小仏峠

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自動車交通可能区間の終端

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 車道終端には公園・林業関係車両を除き自動車通行止めの標識と柵が設置されています。 通行止めの柵の先には「ヤゴ沢作業道」が接続しています。

 八王子市側の車道終端から小仏峠までは1.2kmで高低差180mを登る徒歩道です。

 小仏バス停から八王子市側の車道終端を経て小仏峠までは1時間程度のハイキングコースです。 高尾山をケーブルカーで登って、小仏城山と小仏峠を経て小仏バス停に降りるコースでハイキングをする人が多いようです。 峠越えの道のため、まわりは木に囲まれており、遠望はききません。

 八王子市側の自動車交通不能区間に入ってしばらくは、軽自動車などが通れる幅の砂利道で、路側には石積みなどが見られます。

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自動車交通不能区間の概況

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

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道路脇の石積み

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 その後、コンクリート舗装をされた幅員の狭い急傾斜の坂道になり、その先は人がすれ違える程度の幅員の山道になるため、自動車類の通行は見込めません。

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コンクリート舗装された急坂

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

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非舗装の山道と都道のキロポスト

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

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都道のキロポスト

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 八王子市側の自動車交通不能区間は、都道のキロポストが設置され、建設事務所名の注意喚起看板も立っているなど、都道として管理されています。

 道路のキロポストの整理番号が188号線になっているのは、従前、188号線であったものが、都県境を超える都県道の整理番号を統一した際、神奈川県道の整理番号に合わせて516号線に変更されたためです。

小仏峠

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高尾山への道標と都道のキロポスト

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 小仏峠では、高尾山から小仏城山(こぼとけしろやま)を経由して景信山(かげのぶやま)に向かうハイキングコースと交差します。 このコースは人気が高く、多くの人に利用されています。

 小仏峠では、都県道516号浅川相模湖線の八王子市側と景信山からのハイキングコースが交わる箇所と、浅川相模湖線の相模原市側と小仏城山を経由して高尾山に至るハイキングコースが交わる箇所とに広い広場があります。

 八王子市側の広場は、タヌキの置物や高尾・小仏案内図などがあります。

 相模原市側の広場は、「明治天皇小仏峠御小休所碑」などが立っているほか、陣馬相模湖自然公園の案内図や甲州道中歴史案内図などが整備されています。 営業を止めた茶屋なのか廃屋が2軒あります。

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峠の八王子市側の広場

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

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峠の相模原市側の広場

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

小仏峠〜相模原市側車道終端

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交通不能区間の概況

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 小仏峠から相模原市側の車道終端までは1.5kmで高低差290mを下る徒歩道で、東海自然歩道として指導標などが整備されています。

 小仏峠から相模原市側の車道終端を経て底沢バス停までは3kmで1時間程度のハイキングコースになっていますが、小仏峠で交差する4本のコースの中では、最も人が少ないコースです。

 相模原市側の車道終端付近の、わずかな区間のみコンクリート舗装がされているほかは、土の登山道です。

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交通不能区間の概況

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

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コンクリート舗装の自動車交通不能区間

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

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道路敷境標

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 国定公園を繋ぐ長距離自然歩道である東海自然歩道が、高尾山から小仏城山を通って、相模原市側の自動車交通不能区間も自然歩道になっているため、東海自然歩道の指導標や、市の「甲州道中」という標柱が建っています。

 右の写真のコンクリートの柱は道路敷境標です。 本来は大半が地中に埋まっているものですが、写真の敷境標は水の流れで路面が削られて飛び出してしまっています。 相模原市側は道路敷境標以外に道路として管理されている痕跡が無かったので、現在は道路としては管理されていないのかもしれません。

相模原市側のアプローチ

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底沢バス停(国道20号)

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 国道20号に底沢バス停があり、JR中央線の相模湖駅を結ぶバスが1時間に1〜2本運行されています。 

 底沢バス停から県道516号浅川相模湖線の車道終端に至る道は2本あります。 県道ではない、底沢バス停で国道20号に取り付いている道が東海自然歩道や甲州古道になっているため、県道にはルートを示す指導標などは設置されていません。

 なお、底沢バス停の1つ手前のバス停で降りると、神奈川県内で唯一現存する本陣の「小原宿本陣」や市の展示施設である「小原の郷」があります。

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国道20号(左)と浅川相模湖線終点(右)

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 国道20号を底沢バス停から約0.2km東京寄りに進んだところに、県道516号浅川相模湖線の終点があります。

 ここから、相模原市側の車道終端までは、1車線の道路で1.6kmです。

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底沢バス停からの道(左)と交わる丁字路

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 終点から約0.7kmで底沢バス停からの道と交わる丁字路になります。 小仏峠への道は右です。

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林道の看板

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 ちなみに、この丁字路に「林道栃谷坂沢線」の表示があり、林道として一般車両通行止めの看板がありました。 この先にあった道路占用物の表示も林道栃谷坂沢線になっていました。 県道として管理をされているのか、林道として管理しているのかは解りませんでした。

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底沢バス停への道(左)との分岐

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 終点から約1.4kmで再び底沢バス停からの道と交わります。 写真の下り坂が底沢バス停からの道で、県道は登り坂の道です。 この交差点には甲州古道の小仏・小原宿コースのマップや、東海自然歩道の指導標が建っています。

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相模原市側の車道終端

写真出典〕当サイト撮影(H30.7)

 現地の案内看板に従って、上に登る道に進むと、すぐに東海自然歩道の説明看板があり自動車交通不能区間になります。 自動車交通不能区間に入らずに道なりに進むと中日本高速道路の管理地で行き止まりになります。