多摩堤通りは、大田区の第一京浜の東蒲田二丁目交差点から、世田谷区の世田谷通りの砧中前交差点に至る多摩川に沿った延長15kmの都道です。 大田区内では駅前の商店街や住宅地の中を抜ける往復2車線のクランクや交差点での屈曲が多い道路です。 世田谷区内では多摩川の堤防上の歩道の無い2車線道路や、住宅地の中を抜ける2車線の道路です。
多摩堤通りの概要
東京都通称道路名 | No.43 多摩堤通り (昭和37年東京都告示) |
道路法の路線名 | 都道11号大田調布線 世田谷区道 |
都市計画道路名 | 補助第36号線 補助第28号線 補助第125号線 都計道外 |
主な交差道路 | 交差点名 | |
---|---|---|
起 点 |
第一京浜 | 東蒲田二丁目交差点 大田区蒲田四丁目 |
環八通り | 多摩川一丁目交差点 | |
第二京浜 | 矢口陸橋の南の交差点 | |
都道111号線 | 下丸子交差点 | |
環八通り 池上通り |
(千鳥三丁目交差点) | |
環八通り | (区民プラザ入口交差点) | |
中原街道 | 丸子橋交差点 | |
目黒通り | 野毛一丁目横断歩道手前 | |
駒沢通り | 駒沢通りとの交差点 | |
玉川通り | 二子玉川交差点 | |
終 点 |
世田谷通り | 旧称砧中前交差点 世田谷区喜多見七丁目 |
東京都が通称道路名として定めている多摩堤通りは、大田区蒲田の第一京浜の東蒲田二丁目交差点から、世田谷区喜多見の世田谷通りの砧中前交差点に至る多摩川に沿った延長15kmの都道です。
環八通りと併行するため、長区間の利用は少なく地域内の交通サービスを担っています。
大田区内では駅前の商店街や住宅地の中を抜ける2車線のクランクや交差点での屈曲が多い道路です。 世田谷区内では多摩川の堤防上の歩道の無い2車線道路や、住宅地の中を抜ける2車線の道路です。
路線の案内図
※ 縮小や拡大ができる路線の案内図です。 マーカーにマウスを置いたり、画面にタッチすると、交差点名等が表示されます。
※ ブラウザや携帯によっては案内図が表示されないこともあります。
多摩堤通りの現況
第一京浜交点〜中原街道交点
第一京浜との交点から京急蒲田駅を経てJR蒲田駅に向かう多摩堤通りは4〜6車線の道路です。 その先の中原街道との交点までの多摩堤通りは、駅前の商店街や住宅地の中を抜ける2車線の道路で、大半が昔の耕地整理で整備されたため、クランクや交差点での屈曲が多い道路です。
蒲田駅付近
東蒲田二丁目交差点 (多摩堤通り起点、第一京浜交点)
多摩堤通りの起点は第一京浜(国道15号、放射第19号線)の東蒲田二丁目交差点です。
第一京浜を都心側から下ってきたとき、多摩堤通りを示す経路案内標識はなく、路側に『JR蒲田駅1km→』という小さな標識がある交差点を右折すると多摩堤通りに入ります。

東蒲田二丁目交差点からみた多摩堤通り
(道路上の構造物は京急蒲田駅)
写真出典〕当サイト撮影(H30.11)
多摩堤通りは東蒲田二丁目交差点を曲がってすぐに京急蒲田駅の高架の下をくぐり、4〜6車線の道路としてJR蒲田駅の方向に向かいます。
東蒲田二丁目交差点からの多摩堤通りは都道11号大田調布線で補助第36号線です。
蒲田駅西側のクランク部
多摩堤通りはJR蒲田駅の手前の蒲田五丁目交差点を右に曲がり、次の角を左に曲がり、JR線の下をアンダーパスでくぐって蒲田駅西口に向かいます。
ここからは2車線の道路で、蒲田駅の北側の商店街や、東急池上線の蓮沼駅前を通ります。
蒲田五丁目交差点から多摩堤通りは都市計画道路ではなくなります。
環八通り〜第二京浜の一方通行区間
多摩堤通りは、環八通りの交点から第二京浜の交点まで、一方通行になります。
多摩川一丁目交差点 (環八通り交点)
環八通り(都道311号線、環状第8号線)と多摩川一丁目交差点で交差します。 環八通りに左折すると蒲田方面に、右折すると下丸子方面に向かいます。
環八通りから第二京浜の間の多摩堤通りは、環八通りから第二京浜に向かう一方通行になります。
矢口陸橋の南の交差点 (第二京浜交点)
多摩堤通りは東急多摩川線の踏切を渡ります。 踏切の東側に東急多摩川線の矢口渡駅があります。
第二京浜(国道1号、放射第1号線)と矢口陸橋の南の名前のない交差点で交差します。 第二京浜を郊外側に曲がると横浜方面に、都心側に曲がると五反田方面に向かいます。
矢口陸橋の南の交差点から、多摩堤通りは交互通行に戻ります。
下丸子駅付近の屈曲部
東急多摩川線の下丸子駅付近で、多摩堤通りは何度か交差点を曲がります。
下丸子交差点 (多摩堤通り屈曲点、都道111号線交点)
下丸子交差点で多摩堤通りは右に曲がります。 左に曲がると、都道111号大田神奈川線で多摩川を渡るガス橋に向かいます。
下丸子交差点の先で、東急多摩川線の踏切を渡ります。
下丸子交差点から千鳥三丁目交差点までの多摩堤通りは補助第28号線です。
参考〕千鳥三丁目交差点 (環八通り交点、池上通り交点)
経路案内標識に従うと、多摩堤通りは千鳥三丁目交差点で環八通り(都道311号線、環状第8号線)に接続して110mほど環八通りと重複します。 千鳥三丁目交差点には池上通り(都道421号線、補助第28号線)も接続しています。
交差点を左折すると環八通りで瀬田方面に向かい、多摩堤通りも左折です。 右折すると環八通りで蒲田方面に向かいます。 直進すると池上通りに入りますが、池上通りが未整備のため、池上方面には迂回路で向かいます。
多摩堤通りとして指定されている経路は、環八通りとの重複ではなく、環八通りに併行する一本南側の路地になっています。 千鳥三丁目交差点の手前の信号を左折してセンターラインのない路地に入ると、その路地が多摩堤通り(都道11号大田調布線)になっています。
参考〕区民プラザ入口交差点 (環八通り交点)

千鳥三丁目交差点(多摩堤通り交点)
写真出典〕当サイト撮影(R1.6)
道路情報便覧交差点コード〕No.5339253965
多摩堤通りは区民プラザ入口交差点で環八通り(都道311号線、環状第8号線)から左に分かれます。 多摩堤通りに左折すると下丸子駅に向かいます。
区民プラザ入口交差点の次の信号を多摩堤通りは道なり右に曲がります。 交差点を直進すると東急多摩川線の下丸子駅があります。 交差点の先では鵜の木駅前を通ります。
沼辺駅付近の高さ制限と屈曲
東急沼辺駅付近のJR線跨線橋
多摩堤通りは、大田区沼辺で東海道新幹線とJR横須賀線の跨道橋をくぐります。 この跨道橋には3.1mの高さ制限が架かっています。
東急沼辺駅付近の屈曲部
多摩堤通りは、東急沼部駅付近の丁字路の交差点で左に曲がり、沼部駅前で東急多摩川線の踏切を渡ります。
沼部駅の先から、多摩堤通りは多摩川の堤防に沿った道になります。
中原街道交点〜玉川通り交点
多摩堤通りの中原街道との交点から玉川通りとの交点までは、概ね多摩川の堤防上の歩道の無い2車線道路で、地先とのアクセスは堤防下に併行する区道が担っています。
丸子橋交差点 (中原街道終点)
中原街道(都道2号線、放射第2号線)と丸子橋交差点で交差します。 中原街道を郊外側に曲がると丸子橋を渡って神奈川県の綱島方面に向かい、右折は禁止です。
丸子橋交差点の北方に東急東横線や目黒線、多摩川線の多摩川駅があり、交差点の先に東京都市大学があります。
野毛一丁目横断歩道手前 (目黒通り終点)

野毛一丁目横断歩道の手前で目黒通り(都道312号線、放射第3号線)が都心側に接続します。
目黒通りは堤防下の道路に接続しているため、目黒通りに入るためには、堤防下の道路にUターンして、目黒通りに曲がります。
第三京浜道路の高架をくぐった先で多摩堤通りは世田谷区道で補助第125号線になります。
駒沢通りとの交差点 (駒沢通り終点)
駒沢通り(世田谷区道、補助第49号線)が、区立二子玉川公園の覆蓋をくぐった先の名前の無い交差点で右側に接続します。 駒沢通りに右折すると中目黒方面に向かいます。
この付近の多摩堤通りの都心側には、二子玉川ライズの住宅棟や二子玉川エクセルホテル東急があります。
玉川通り交点〜世田谷通り交点
多摩堤通りの玉川通りとの交点から世田谷通りとの交点までの間は、概ね野川に沿った住宅地の中を抜ける2車線の道路です。
二子玉川交差点 (玉川通り交点)
玉川通り(国道246号、放射第4号線)と二子玉川交差点で交差します。 玉川通りを郊外側に曲がると二子橋を渡って神奈川県の溝の口方面に、都心側に曲がると瀬田方面に向かいます。
二子玉川交差点の手前に二子玉川ライズや東急大井町線や田園都市線の二子玉川駅があり、交差点の先に玉川高島屋があります。
交差点の先では、国道246号の新二子橋や東名高速道路の高架の下をくぐります。
二子玉川交差点から多摩堤通りは都道11号大田調布線になり、仙川を渡った先で都市計画道路ではなくなります。
旧称砧中前交差点 (多摩堤通り終点、世田谷通り交点)
多摩堤通りの終点は、世田谷通り(都道3号線、補助第51号線)と交差する名前のない信号交差点(旧称砧中前交差点)です。
世田谷通りを郊外側に曲がると町田方面に、都心側に曲がると三軒茶屋方面に向かい、直進すると世田谷区道(成城通り)で小田急線の成城学園前駅方面に向かいます。
この交差点の付近に東京都市大学の付属小中高校があります。

世田谷通りからみた砧中前交差点
写真出典〕当サイト撮影(R1.6)
世田谷通りを都心側から下ってきたとき、経路案内標識の多摩堤通り、都道11号線、二子玉川方面との案内に従って左折すると多摩堤通りに入ります。