日原街道

(東京都奥多摩町)

 日原街道は、奥多摩町氷川の青梅街道の日原街道入口交差点から、日原川の急峻な渓谷に沿って標高差300mを上り、奥多摩町日原に至る延長9kmの1〜2車線の山岳都道です。 奥多摩町日原地区や日原鍾乳洞に自動車でアクセスできる唯一の道路で、1車線の狭隘部が多く、度々、崩落や落石の被害を受けています。

〔目次〕

大沢バス停と白妙橋バス停の間の写真

急峻な斜面に取り付く日原街道

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

日原街道の概要

表−日原街道の名称
東京都通称道路名 No.114 日原にっぱら街道
(昭和59年東京都告示)
道路法の路線名 都道204号日原鍾乳洞にっぱらしょうにゅうどう
都市計画道路名 都計道外
表−日原街道の主な交差道路等
主な交差道路 交差点名

青梅街道 日原街道入口交差点
西多摩郡奥多摩町氷川ひかわ

終点
西多摩郡奥多摩町日原にっぱら

 東京都が通称道路名として定めている日原街道は、奥多摩町氷川のJR青梅線奥多摩駅付近の、青梅街道の日原街道入口交差点から奥多摩町日原に至る延長9kmの往復1〜2車線の都道です。

 奥多摩町日原地区に自動車でアクセスできる唯一の道路で、日原川の急峻な渓谷に沿った標高差300mを上る山岳道路で、1車線の狭隘部が多く、度々、崩落や落石の被害を受けています。

 終点付近には観光客が多い日原鍾乳洞などがあり、JR奥多摩駅からの路線バスが1日10本運行されています。

 観光客の多い土日や休日には深刻な渋滞が生じています。 そのため、日曜と休日には全線で路線バスを除く「大型乗用自動車通行止め」の交通規制がされています。 狭隘部では、すれ違いのための交通整理が行われています。 平日には鍾乳洞バス停まで運行されている路線バスも、日原集落以北は道路が狭隘なため、集落入口の東日原バス停までの折り返し運行になります。

日原街道の現況

 日原にっぱら街道入口交差点 (日原にっぱら街道起点、青梅おうめ街道交点)
日原街道入口交差点の写真

青梅街道からみた日原街道入口交差点(日原街道起点)

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原街道の起点は青梅街道(国道411号)の日原街道入口交差点です。

 青梅街道を都心側から下ってきたときは、経路案内標識の日原街道、都道204号線、日原方面の案内に従って右折すると日原街道に入ります。

日原街道入口交差点の写真

日原街道入口交差点からみた日原街道

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原街道入口交差点の東方にJR青梅線の奥多摩駅や奥多摩町役場があります。

 日原街道は、連続降雨量が140mmを超えたときや道路災害が生じる恐れがあるときは、日原街道入口交差点から1km弱先の根元神社北から通行止めになります。

 路線の状況
川乗橋バス停付近の狭隘部の写真

日原街道の狭隘部

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原街道は、センターラインがひかれた2車線の区間もありますが、日原川の急峻な渓谷に沿った道路のため、急な斜面の下の1車線の区間も多くあり、落石注意の区間も多くあります。

奥多摩工業の曵鉄線の写真

日原街道の上を越える奥多摩工業の曵鉄線

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原地区では石灰の採掘が盛んで、石灰を積んだトロッコが通る奥多摩工業の曵鉄線が日原街道の上をまたいでいる箇所があります。

日原トンネルの写真

日原トンネル

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原街道は日原集落の手前で延長1107mの日原トンネルを抜けます。 日原トンネルの先に登竜橋が架かっています。

日原集落内の写真

日原集落内の東日原バス停付近の日原街道

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原街道は日原の集落の中を抜けます。 日原集落の入口付近に東日原バス停があります。 この先の日原街道は狭隘な1車線の区間が多いために観光客が多い土曜と休日は路線バスは東日原バス停で折り返します。

鍾乳洞手前の写真

日原鍾乳洞手前の狭隘部

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原の集落から日原鍾乳洞までは、ほぼ1車線の狭い道路で、観光客が多いときには交通整理員が出てすれ違いの整理を行っています。

日原燕岩洞門の写真

日原燕岩洞門

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原鍾乳洞付近に落石防護のための日原燕岩洞門が設けられています。

 日原にっぱら街道終点
終点/燕岩の写真

日原街道終点

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

 日原街道は終点は日原鍾乳洞の駐車場や渓流釣り場がある地点です。 日原街道の先に小川谷林道が接続していますが一般車は通行止めです。

令和元年台風19号による被災

 被災箇所

 令和元年(2019)10月12日、台風19号により日原街道が道路崩壊をするなどし、奥多摩町氷川の根元神社北から、奥多摩町日原の日原終点までの延長10.0kmが通行止めになりました 1)

 被災箇所現地位置は日原街道が日原川を渡る平石橋現地位置と日原川に白妙橋という吊橋がかかる地点現地位置の中間あたりです 2)

 被災状況

被災箇所の写真

被災前の状況

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)
現地位置

 被災箇所は、被災前の写真のとおり日原川の急峻な斜面の箇所です。 道路全幅が日原川に崩壊しています。

 通行止め中の迂回路

 歩行者であれば、日原街道が日原川を渡る平石橋の手前で町道に入って日原川の対岸をのぼり、日原街道の旧道の山道を15分程度歩いて素掘りのトンネルなどを抜けて、日原川に架かる吊橋の白妙橋を渡ることで、被災箇所を迂回することができます。 また、崩落の9日後の10月21日に、崩落個所に地元住民や工事関係者用の仮設通路が設けられました 6)

 自動車が迂回できるルートはありません。

迂回路の写真

迂回路にある素掘りトンネル

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)

迂回路の写真

日原川を渡る白妙橋

写真出典〕当サイト撮影(R1.5)
現地位置

 通行止めの影響

 日原街道は奥多摩町日原地区に自動車でアクセスできる唯一の道路のため、通行止めによって44世帯73名が自動車でのアクセスができなくなり 3) 、生活物資の輸送や緊急自動車の通行にも支障がでました。 また、路線バスも運休し 4) 、地区の主要な産業である観光も日原鍾乳洞などが休業しました 5)

 仮復旧

 崩落箇所に仮設の桟道が整備され、被災半年後の平成2年(2020)5月7日から、総重量11トン未満の車両が片側交互通行で通行できるようになりました 8)

 路線バスは5月11日から小型バスで運行を再開しており 4) 、日原鍾乳洞や日原集落内の復旧工事なども進められるようになりました 5)

 なお、この記事は関係機関の公表情報や報道、過去に現地を見た記憶から書いています。 最新の情報や正確で詳細な情報が必要な方は、関係機関へ問い合わせてください。