東京都特別区・武蔵野市・三鷹市でタクシー運転者になろうとしたときにあった地理の試験のために、当サイトを活用する方法を紹介しています。
〔目次〕
地理試験の内容と当サイトの掲載内容の概要
東京都特別区・武蔵野市・三鷹市でタクシー運転者になろうとしたときに、令和6年(2024)2月までは地理の試験がありました。 長年行われていた試験のため、問題がこなれていて、今でも道路を覚えるのに役立ちます。
地理試験のために当サイトを活用したという話を聞きます。 当サイトは試験のためのサイトではないので、試験に出るが当サイトでは扱っていないことや、試験に出ないが当サイトで扱っていることがあります。 その概要は次のとおりです。
基礎問題編
問題1 幹線道路と交差点に関する問題
地理試験に出題されていた幹線道路と、幹線道路・交差点図に示されていた交差点は、すべて案内図と写真付きで紹介しています。
問題2 施設等に関する問題
施設の場所は、当サイトでは扱っていません。
応用問題編
問題3 施設や建物の所在地、近くの駅、首都高速道路、交差点に関する問題
幹線道路と幹線道路が交わる交差点は当サイトで紹介しています。
その他の施設・建物等の所在する区市、近くの駅、町名や、首都高速道路、区市にある町名は当サイトでは扱っていません。
問題4 乗車地から降車地までの最短経路に関する問題
幹線道路の紹介に加え、幹線道路の案内図を拡大して経路をたどることで理解を深めることができます。
問題5 幹線道路、駅、施設、交差点、所在地などの組み合わせ及び首都高速道路に関する問題
幹線道路の近くの駅と幹線道路の交差点は当サイトで紹介しています。
その他の幹線道路の近くの施設・建物、首都高速道路や高速自動車国道、施設・建物の所在地や近くの駅は当サイトでは扱っていません。
タクシー地理試験の幹線道路と東京都通称名道路
タクシー地理試験では、30路線の幹線道路と15箇所の交差点が掲載された6種類の幹線道路・交差点図が用いられていました 1)。 重複を除くと合計84路線が示されていて、問題例集には、この84路線以外の道路名はでていません。

経路案内標識
当サイトは、島しょ部を除く全ての東京都の通称道路名がついた道路を東京圏の道路で紹介しています。
道路には様々な名称がありますが、東京都の通称道路名は道路の経路案内標識や通称名標識、市販の地図に記載されていて、自動車の走行経路を示すときの道路の名称として浸透しています。
タクシー地理試験の幹線道路は、東京都の通称道路名をベースにしているため、当サイトは、試験に出る幹線道路をすべて紹介しています。
タクシー地理試験の幹線道路と当サイトで紹介している東京都通称名道路の違い
タクシー地理試験の幹線道路は、東京都が昭和59年(1984)までに告示した通称道路名をベースに、平成26年の告示の一部が反映され、84路線が出題されていたようです。
当サイトで紹介している幹線道路は、東京都が平成26年(2014)までに告示したすべてを反映しているため、営業区域(東京23区、武蔵野市、三鷹市)内では、102路線を紹介しています。 加えて、営業区域外の東京都通称名道路や東京都通称名がない道路の一部も紹介しています。
営業区域内での相違は次のとおりです。
- 従来からの東京都通称名道路のうち、4路線がタクシー地理試験の対象から外れている。
(旧海岸通り、 旧白山通り、 旧山手通り、 旧早稲田通り) - 平成26年に追加された14路線は、タクシー地理試験の幹線道路になっていない。
(有明通り、 淡島通り、 要町通り、 川の手通り、 環二通り、 清砂大橋通り、 江北橋通り、 国際通り、 新武蔵境通り、 天文台通り、 道灌山通り、 鳩ヶ谷街道、 伏見通り、 ゆりのき橋通り) - 平成26年に延伸された8路線のうち、7路線はタクシー地理試験の幹線道路・交差点図に反映されているが、柴又街道の交通量がほとんどない旧江戸川堤防付近の区間のみ、幹線道路・交差点図に反映されていない。
当サイトでできること、できないこと
「幹線道路・交差点図」に関する問題
問題1で、6種類の「幹線道路・交差点図」から1枚が配布され、10本の幹線道路と5ヵ所の交差点がどこかを問われました。 見慣れた地図でないと幹線道路や交差点がどこかを示せないことが多くあるため、試験に使われる幹線道路・交差点図で幹線道路や交差点を覚える必要があります。
当サイトでは、試験にでる84路線の幹線道路と、45の交差点を案内図と写真つきで紹介しています。 試験に出題された幹線道路は東京の骨格を形成している道路なので、通ったことがある人は多いと思います。 写真などを見て○○通りはあそこの道だったんだと思い出すと、それをきっかけに理解がすすむと思います。
幹線道路と交差点の問題
次のような問題が出題されていました。
- 応用問題10‥幹線道路にある交差点を選択肢から選ぶ。
- 応用問題12‥幹線道路同士の交差点を選択肢から選ぶ。
問題例集を見ると、問われる交差点は、幹線道路同士の交差点が8割5分程度と大半を占め、幹線道路と幹線道路でない道路との交差点は1割5分程度となっています。 幹線道路同士の交差点は写真つきで紹介しています。 幹線道路と幹線道路でない道路との交差点は、案内図を拡大することによって見ることができます。
最短経路に関する問題
乗車地と降車地が示され、最短経路で経由する交差点を選択肢から選ぶ問題です。
問題例集 1) をみると、乗車地から1本の幹線道路を経て降車地に至る経路が最短経路で、その幹線道路で通る交差点を問う問題が大半でした。
最短経路が1本の幹線道路ではない問題
問題例集 1) には、次のような最短経路の問題がありました。
- 道なりに続く2本の幹線道路を通る問題
(例‥川越街道から春日通り、日比谷通りから本郷通りとその逆、言問通りから水戸街道) - 交差点を曲がって2本の幹線道路を通る問題
(例‥第二京浜から中原街道に曲がる、第一京浜から日比谷通りに曲がる、千葉街道から環七通りに曲がる) - 1本の幹線道路から、他の道を経て、他の幹線道路に進む問題
(例‥浅草通りから中央通りを経て不忍通りに入る、外苑西通りから都道319号線等を経て外苑東通りに入る、第一京浜から都道301号を経て桜田通りに入る、桜田通りから第二京浜を経て中原街道に入る) - 幹線道路でない道路も通り、その道路の交差点も問う問題
(例‥試験の幹線道路ではない旧山手通りから山手通りに入る、目白通りから試験の幹線道路ではない都道435号線音羽通りに入る)
選択肢となる交差点は、半分弱が幹線道路同士の交差点、半分強が幹線道路と幹線道路でない道路との交差点でした。
最短経路問題で当サイトを活用するには、幹線道路同士の交差点の記事を読むとともに、案内図を拡大して幹線道路と幹線道路でない道路との交差点を確認することが必要です。
幹線道路の近くにある駅の問題
次のような問題が出題されていました。
- 応用問題8の前段‥幹線道路の近くにある駅を選択肢から選ぶ。
- 応用問題11の前段‥幹線道路の近くにある駅を選択肢から選ぶ。
当サイトでは、交差点の場所を紹介する際に、〇〇駅の近くという表現を多く使っています。 そのため、問題例集 1) で問われている鉄道駅の9割弱は、当サイトで紹介しています。
幹線道路の近くにある施設・建物等の問題
次のような問題が出題されていました。
- 応用問題7の後段‥施設・建物等の近くを通る幹線道路を選択肢から選ぶ。
- 応用問題8の後段‥駅の付近にある施設・建物等を選択肢から選ぶ。
当サイトでは、交差点の場所を紹介する際に、著名な施設の近くという表現をしている場合があります。 しかし、問題例集 1) で問われている施設・建物等のうち、当サイトで紹介している施設・建物等は1/3程度しかありませんので、他の資料 2 3) で勉強することを勧めます。
当サイトで扱っていない問題
当サイトでは、市区名や町名、首都高速道路等を扱っていません。 次のような問題については、有益な情報はありません。
- 基礎問題2‥施設・建物等が「施設関連図」のどこにあるか示す。
- 応用問題2‥市区にある町名を選択肢から選ぶ。
- 応用問題3‥首都高速出入口がある首都高速線を選択肢から選ぶ。
- 応用問題4‥首都高速出入口がある首都高速線と、それに接続する高速自動車国道を選択肢から選ぶ。
- 応用問題5‥施設・建物等の近くにある駅を選択肢から選ぶ。
- 応用問題6‥施設・建物等の所在地を選択肢から選ぶ。
- 応用問題7の前段‥施設・建物等の所在地を選択肢から選ぶ。
- 応用問題9‥ 〃
- 応用問題11の後段‥駅が所在する市・区名を選択肢から選ぶ。
- 応用問題13‥施設・建物等の近くの駅と、その所在地を選択肢から選ぶ。
1) 公益財団法人東京タクシーセンター、輸送の安全及び利便の確保に関する試験 問題例集、2022
2) 〃 、地理教本−東京の道 これだけは知っておこう−、2023
3) 〃 、都内交通案内地図、2023