駒形橋

(中央のアーチの両側に小振りのアーチを従えた橋)

 駒形橋は都道上野月島線が隅田川を渡る橋で、関東大震災の復興でかけられました。 橋詰の制約で側径間のアーチを小さくせざるを得ないところで、中央径間のアーチのライズを高くしてバランスを取ったシルエットが特徴的です。

駒形橋の諸元等

駒形橋

駒形橋

図表出典〕東京都、東京都の橋、2005、P.15

 駒形橋(こまがたばし)は、都道上野月島線(うえのつきしません)が隅田川(すみだがわ)を渡る橋梁で、関東大震災の復興事業で内務省復興局が新設し、東京市に移管したソリッドリブタイドアーチ橋です 1)

  • 橋梁名 ‥ 駒形橋
  • 道路名 ‥ 特例都道463号上野月島線(補助第103号線)
  • 所在地 ‥ 東京都台東区雷門(かみなりもん)二〜墨田区東駒形(ひがしこまがた)
  • 開通年月日 ‥ 昭和2年(1927)6月25日
  • 橋長×幅員 ‥ 146.3m×22.0m
  • 型式(中央径間) ‥‥ 下路式ソリッドリブタイドアーチ橋
  • 型式(側径間) ‥‥‥ 上路式ソリッドリブアーチ橋

駒形橋の建設

 駒形橋は、関東大震災の復興計画で従来は吾妻橋を通っていた幹線道路が、現在の補助第103号線にあたる道路に移ったために新設された橋です。 両岸ともすぐ近くに江戸通りや清澄通りとの交差点があって橋台部で橋の路面の高さを上げることが難しいため、側径間は径間を狭めて上路式の小さなアーチ橋とし、側径間の倍の支間となった中央径間は下路式の大きなアーチ橋になっています。

 基礎は地盤が良いので鉄矢板で締め切って杭打ちを行い、橋脚や橋台は鉄筋コンクリートを花崗石で化粧しています。 橋脚上にはバルコニーが設けられています。 上部構造のアーチは、側径間のアーチはライズを低く、中央径間のアーチはライズを高くして橋脚での水平反力のバランスを取ったことにより、独特の外観を形成しています 1) 2) 3)

文化的意義

 駒形橋は都選定歴史的建造物に選定されており、その概要は『橋の中央部と左右の床板の下側にアーチのある橋』とされています 1)

 景観デザインとしては『小振りの上路アーチを両サイドに従え、中央に下路アーチを配した本橋は、シルエットバランスが良好である。 更にバルコニーを兼ねた橋脚の形態処理が、規範的で美しい。 バルコニーや橋灯・高欄などのデザインはヴィクトリア調である。』との評価も受けています 2)